【2スト】エンジンのかからない時の対処方法

雑記

前回2ストエンジンとオイルの記事を書きましたが整備してエンジンやキャブレターの構造のことも少し理解したので今回はまた備忘録がわりにエンジンがかかりにくい時に私がやっている事を書こうと思います。

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キャブレターとエンジンとプラグ

エンジンがかかる流れはまずガソリンタンクからキャブレターにガソリンが入りキャブレター内で空気と混ぜエンジンに供給しエンジン内でプラグの火花で点火しエンジンがかかります。この流れがスムーズに行く事でスムーズにエンジンがかかります。エンジンがかからない故障は多くの場合キャブレターで起こると言われるくらいキャブレターは重要な役割を果たしています。チョークはそのキャブレターについている機能の一つです。混合ガソリンの場合はオイルが混ざっている分余計に気化しにくいです。

 

 

プライミングポンプって?

チェーンソーや草刈機に必ずと言っていいほど付いているこの丸いペコペコの部分。これはプライミングポンプと言われ燃料タンクとキャブレターの間にあるポンプです。プライミングポンプの機能は燃料タンクからキャブレターに行くチューブ内の空気を抜きキャブレターに十分な燃料を供給するために取り付けられています。エンジンをかける前や燃料切れから給油を行ったあとにポンプを数回押してキャブレターに燃料を送り込む事でエンジンがかかりやすくなります。

 

いつ?どう使うのが正解?チョークの話

2スト4ストに関係なく農機具に必ずといっていいほど見かけるチョークですがはっきり使い方が分からず曖昧な使い方していませんか?なんとなく冬はチョーク使えばエンジンかかるみたいな笑 私もそんなイメージで使っていましたが整備や修理するようになりその重要性や使い方が分かりました。

チョークについているマーク

みんなどこかで見た事あるんじゃないでしょうか?このマーク。

ほとんどのチョークにこのマークがついていると言っていいと思います。ONやOFFじゃなくなんでコレなの?これどっちがチョークONの状態なの?と思いますが意味が分かるとこんな分かりやすいマークはありません。これはキャブレターの空気孔を表しています。

キャブレターの空気孔が開いている状態
キャブレターの空気孔が閉まっている状態

キャブレターの矢印の部分が空気孔です。写真は開いている状態。キャブレターは燃料タンクから送られてきたガソリンを気化させ、気化したガソリンと空気孔から取り込んだ空気と混ぜ混合気という気体をエンジンに送り燃焼させます。チョークというのはこの空気孔を閉じる事になります。空気孔を閉じるとエンジン内に入る混合気のガソリンの濃度が高くなりエンジンがかかりやすくなるという原理です。

なのでエンジンがかかりにくい時はに合わせてスターターを引っ張りエンジンがかかったらに合わせて空気を送り込み燃焼を安定させるという使い方になります。

チョークの注意点【スパークプラグの燃料かぶり】

チョークを閉めた状態でエンジンをかけますがチョークを閉めた状態で何度かスターターを引いてエンジンがかからない場合は一度チョークを開いてスターターを引いてください。ずっとチョークを閉めた状態でスターターを引き続けるとスパークプラグが燃料で濡れて火花が出なくなってしまいます。それをプラグがかぶると言います。エンジンをかける(スターターを引く)場合は必ずチョークを閉じて数回、開いて数回を繰り返してエンジンをかけるようにしてください。

スパークプラグのかぶりは故障の中でもっとも多い故障になります。もしプラグの燃料かぶりかな?と思ったらプラグを外し乾いた布で先端を拭き先を乾かしてもう一度セットしてスターターを引いてください。

 

冬エンジンがかからない理由

夏ならプライマリポンプをペコペコしてキャブに燃料を送りチョークを閉めて2、3回スターターを引くだけでエンジンがかかる事がほとんどです。問題は冬の寒い時です。なかなかエンジンがかからずスターター回すだけで疲れてしまった経験がないでしょうか?私も薪割りをしてて冬はチョーク引いてもかからないくて友達と交互にスターターを引いてやっとかかった経験がありました。

ガソリンの沸点は35℃と言われています。水の沸点は100℃なのでかなり沸点が低く気化しやすい危険な物質になりますがキャブレターで気化させてエンジンをかける事を考えるとやはり35℃近い気温の方が気化しやすく、夏の方が断然エンジンがかかりやすいと言えます。冬は気温が低くガソリンが気化しにくいのでエンジンがかかり難いのです。

 

エンジンがかかりにくい時の対処法

まずはスターターを引く前にプライマリポンプで数回キャブにガソリンを送り込みチョークを閉めてスターターを回します。ここまでは上で説明した通り機械の操作で出来るかかりやすくする方法。

私が冬場やっているのは使う前の日に家の中に入れておくという事。これが結構盲点でやってみるとエンジンのかかりやすさが違います。家の中と言ってもチェーンソーも草刈機を外の倉庫から玄関に置くくらいのものです。でもその一手間が違うんです。外が氷点下(0℃以下)であっても玄関は10℃〜15℃くらいを保っています。この10〜15℃が沸点35℃のガソリンには大きな違いなのかも知れません。やったことはないですがエンジン、キャブレターを湯たんぽと一緒にタオルに包むとかも効果あるかも知れませんね!今度やってみます。

あとは家から出たらすぐに一度エンジンを始動し少しの間アイドリングをしておくといいです。その間にエンジンが温まるので一度エンジンを切っても次からかかりやすいです。あと裏技としてキャブレターをバーナーで炙り直接温める人もいるみたいですが私は怖くて出来ません^^; 試す方は自己責任でお願いします。

 

エンジンがかからない時の対処方法 まとめ

今回はエンジンのかからない時の対処方法としてプライマリーポンプとチョークの使い方、あと冬に私がやっている事を書きました。私の経験上、全く知らずに使っていた頃より意識して使う方がエンジンはかかりやすくなったと思います。家に入れるのはガソリンやオイル匂いが気になったりする人もいると思いますので万人受けしないかも知れませんし、大きい耕運機やバイクなどは無理です。けれどエンジンがかかりやすいようにキャブレターを温める工夫をすればかかりやすくなると思います。

こんないい方法あるよ!って方はコメントに残してもらえると嬉しいです!

 

 

コメント

  1. Hいまじん より:

    暖かいほうがエンジンがかかりやすい、というのは同意しますが。

    沸点で書かれていますが、火花で点火するガソリンエンジンで必要なのは「引火点」です。
    (ガソリンは-43度)

    ちなみにディーゼルエンジンは圧縮着火なので、軽油の「発火点」を考慮してます。

    私のエンジンがかかりにくいときの対処法は、「アクセル全開」です。
    農機具のアクセルは、混合器の流量を調節して行うものがほとんどなので、キャブレターより後ろにチョークのような弁があります。
    これを全開にすることで吸気の抵抗を減らすのが目的です。

    ただ、始動直後にアクセル全開は避けなきゃならないので、かかった瞬間に始動位置に戻すか、スイッチをオフにして再始動することになりますが。

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