医療従事者必見!患者さん移動の便利グッズを作る。

雑記

私は1日に何十人もの患者さんの検査をしています。その中には自分で移動できない方や痛くて動けない方がたくさんおられます。

そんな時は4〜5人のスタッフで持ち上げて移動します。ただ1日に何人もの患者さんを移動していると腰が痛い…

そこで患者さんを移動する用の便利なスライディングボードを作成しました!

 

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患者さん移動スライディングボード

ヨーロッパでよく使用されているスライディングシート。

 

これもいいんですが段差があったりすると患者さんが痛いんです^^;スライディングボードの方が患者さんに優しそうです。

実際に患者さん移動用スライディングボードは市販されています。これならスタッフが4、5人必要だった移動も二人で移動出来ます。

高いんです!これ!4万円くらいします。チーン…稟議書通る気がしない…

その上、汚れてしまう。血液や体液がつくとシートに染み込んで衛生的にもあまりよくないです。感染の可能性がある患者さんなどには使用出来ません。

じゃ作ろう!

 

患者さん移動用スライディングボード作成

スライディンボードの原理

スライディングボードはボードの表面とその周りにナイロンやサテン生地の様な摩擦の少ないシートで構成で出来ています。図はスライディンボードの断面図です。

青がボードで黒いのがシートになります。患者さんを乗せて押すことでボードとシートの摩擦が少ないのでシートが矢印の方に回転し患者さんが左に移動するという構造になっています。

 

スライディングボードの材料

ダンボールとビニールだけです。道具はハサミとセロテープです。

原理の摩擦の少ない状況を作り出すためにダンボールにビニールを巻き、シートもビニールで作成します。

ダンボールは大き目のダンボールがいいです。ビニールは表面がツルツルでぶ厚目のビニールがいいです。摩擦が少なくなります。セロテープは出来れば15mmと50mmの物があるといいと思います。

 

スライディングボードを作る

2枚のダンボールが1枚のボードになる様にテープで止めていく。周囲をぐるり一周テープで止めます。

今度は1枚のボードになったダンボールに今度はビニールを貼り付けて行きます。

ダンボールが表に出ない様に全面にビニールを貼り付けます。

これで中のボード部分が完成しました!

あとは周りに筒状のビニールを付けるだけ

当初は白のビニール袋を使用しようと思ったんですが少し分厚い透明のビニールを見つけたのでそちらを使用しようと思います。

透明のビニールを開いて1枚のビニールにし、それを2枚連結します。

写真ではわからないですが連結部分はのり代を最小限にする方が良いと思います。のり代が多ければその分つなぎ目が増え摩擦が増えてしまいます。ここを繋ぐときは15mmのセロテープで繋ぎます。

上手くつなぎ筒状になったら完成です。鯉のぼりの様な円柱状にしましょう!

あとはこれを最初に作ったボードに被せて完成です。

被せるシートは中のボードより1cmだけ長く作る

 

実際にスタッフ乗せて移動してみました。

写真を撮れなかったので写真は無いのですが二人で対応すればほとんど力を入れず患者さんを移動する事ができます。

表面の素材はビニールなので汚れに強く汚れても拭くだけで綺麗に保つ事が出来ます。

もし感染の患者さんに使用しなければいけない状況でもまた作ればいいのでディポーザブル的に使用してしまうのもありだと思います。

移動した時の印象ではスライディングボードを使用するときはスライディングボードの上にタオルを引くのがいいと思います。患者さんを押して移動しますが移動先の側にいるスタッフが少しタオルを引っ張ることでかなりスムーズに移動出来るのでスライディングボードの消耗も少なくなると思います。

 

スライディングボードの改善点

今回は60cm×100cmのダンボールで作成しました。タオルを使えばこのサイズでも十分移動できましたが180cm以上の大きな男性が来た時には少し不安です。

なので次回のスライディングボードには折り畳み式を採用したいと思っています。

50cm×80〜90cmのボードを2つセロテープで連結し折り畳めるようにします。今回は2枚のダンボールでボードを作成しましたが患者さんの負担を考えると3枚にする方が安定するのでは?と思います。改善版を作成したらまたレビューしたいと思います。

今回スライディンボード作成して分かったのは格段に移動が楽になりました。スタッフの手間も少なくなり全国の病院で作ってもいいんじゃないかなと思うほどです。

この記事を見た医療関係者の皆さま!ぜひお試しください。

 

 

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