農機具の2ストエンジンとオイルの話

雑記

最近、友達と畑を始めましたー!親の世代がもう70代になってきて今まで『めんどくせぇ…』敬遠してきた畑仕事というお役目が回ってきました。当初は草刈りだけしとこうかという感じだったんですがせっかく畑あるんやからなんか作ろう!という話になって2021年3月からはじめております。何も分からず色々調べてやってみては失敗し、またやり直すという感じで畑の土作りから勉強中です。

最近は休みの日はチェーンソーで薪を切るか畑で作業をするという日常を過ごしております。草刈機にしてもチェーンソーにしても2ストロークエンジンがついていて自分たちで整備したり調整したりすることも多いです。一緒に畑をしている友達に車の整備士がいるので分からないことは農機具のことも勉強しながらやっています。

先日は祖父の家の倉庫に眠っていた動かない耕運機まで修理しました。

耕運機やチェーンソーを整備して思ったんですがエンジンはロマンですね!畑より整備が楽しいかもしれません笑 今回は私の備忘録を兼ねて勉強した農機具の使い方とエンジンオイルについてを書いておこうと思います。

 

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2ストエンジンと4ストエンジンの違い

2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの事を略して2スト4ストと言います。1度の爆発でピストンが一往復するので2ストロークエンジンといい、1度の爆発で二往復するエンジンを4ストロークエンジンと言います。2ストが単純な作りのため小型化しやすいので農機具で言うとチェーンソーや草刈機は2ストが多いと思います。2スト4ストの違いで注意しなければならないのは燃料です。2ストは構造上エンジンオイルと燃料を分ける事が出来ないので潤滑油とガソリンの混合燃料を使用しなければなりません。潤滑油と一緒に燃焼させるため白い排気ガスが出ます。2ストのエンジンが車やバイクに使用されなくなったのは排気ガスのためです。4ストでは燃料と一緒に潤滑油を燃やすわけではないですが定期的にエンジンオイルを交換しなければなりません。最近では4ストの草刈機などもあるので注意が必要です。

 

 

混合ガソリン  25:1? 50:1?

混合燃料は大きく分けて2種類あります。25:1と50:1です。最初私もなんのこっちゃと思っていたのですがガソリンと潤滑油のエンジンオイルの割合なんです。25:1ならガソリンを25でオイルを1で混ぜていると言う事です。それぞれのエンジンに合った割合で使用しないとダメなので自分が持っている機械のエンジンが25:1なのか50:1なのか知る事が大切です。多くの場合取り扱い説明書に混合比として書いてくれていますのでそれに合わせた混合比の燃料を使いましょう。

50:1のエンジンに25:1を入れてしまうと使用時に排気ガスにカーボンと呼ばれる煤(すす)が多く出てマフラーが詰まったりという故障の原因になります。また25:1のエンジンに50:1 の燃料を入れると潤滑油が足りずエンジンが摩耗してしまいます。

2ストの燃料25:1や50:1なんか気にせず使いたい!ややこしい間違えそうだ!って方はこちらがおすすめ!

質のいいエンジンオイルを使用して排気ガスを抑え25:1のエンジンでも50:1のエンジンでも使える燃料だそうです。エンジンの混合比を気にせずに使えるのは魅力ですよね!

 

混合燃料安くしたい時は自作する

混合燃料がたくさん必要で毎回買うのは大変だって方は自作することも可能です。2ストのエンジンはシンプルな構造でパワーもありますが燃費は良くありません。私の場合はチェーンソーと草刈機をどんどん使うので混合燃料を自分で作っています。混合燃料はエンジンオイルとガソリンを25:1、50:1で混ぜて作っているのでオイルとガソリンをそれぞれ買えば混合燃料を買うよりかなりお得になります。

私は自作の混合燃料で使用していますが全く問題なく使えています。農機具用の混合燃料を探すと安いもので1L 750円でした。自作で作ると1L 200円以下で作れます。でも作る手間が面倒ですよね!計量はもちろんガソリンやオイルを使うのでとても気をつけなければなりません。そこで!混合燃料作るのにとても便利グッズがあります。それがこのタンク!

これめっちゃ楽です。オイルとガソリンをそれぞれのフタから目盛まで入れシェイクするだけで混合オイルの完成です。

写真は2L用ですが大きさは色んなサイズがあるので使う量に合わせて買うのがいいと思います。目盛があるので25:1も50:1も作れます。ガソリンとオイルを入れたら蓋をしっかり締めてシェイクすると混合燃料の完成です。

 

農機具用の2ストエンジンオイル

2ストのエンジンオイルですがエンジンオイルならなんでもいいという訳ではありません。2ストエンジンオイルと検索して出てくるのはまずバイクのエンジンオイルです。農機具の草刈機やチェーンソーにバイク用のエンジンオイルを使用してはいけません。なぜダメなのか?というとバイクのエンジンは通常5000回転くらいを想定してオイルが作られていますが農機具のチェーンソーは10000回転、チェーンソーに至っては13000回転とエンジンの回転数が非常に多いのです。なので農機具にはバイクのエンジンオイルは使わずに農機具用のエンジンオイルを使う必要があります。私が使っているエンジンオイルはこれです。

 

エンジンオイルにはランクがある

2ストのエンジンオイルはどんどん改良され品質が良いものが開発されています。それを評価するためにグレードがあります。日本自動車技術会規格(JASO規格)といい2ストロークガソリン機関に用いられる潤滑油について規定した規格で、潤滑性、清浄性、排気煙ならびに排気系閉塞性を規定に、指定の定められる試験方法で評価し、FA、FB、FC、FDと性能を分類した規格です。

グレード 内容
FA 2サイクルエンジンに対し最低限の性能を有する
FB FAに比べて特に潤滑性、清浄性に優れる
FC FBに比べて排気煙、排気系閉塞性に優れる
FD FCに比べてエンジン高温時の清浄性能が向上

現在FDグレードのオイルが一番いいオイルとなります。農機具を長く使いたいや故障が気になるって方はFDのオイルを使う事をお勧めします。FDオイルのお勧めオイルはこちら↓

農機具の整備士さんも超おすすめのオイルです。

 

農機具用にガソリンを買うには?

混合燃料を作るのにもう一つ必要なのがガソリン。ガソリンは消防法で定められている規定に則り購入しなければいけないので注意が必要。

令和2年2月1日からガソリンの適正な使用を徹底するため、ガソリンを携行缶で購入される方に対して、
① 本人確認(免許書等)
② 使用目的の確認
お店は販売記録を作成することが義務付けられています。

①消防法の規定をクリアしたガソリン用の入れ物(携行缶)を入手
②有人のガソリンスタンドへ行く
③店員さんに身分証提示し使用目的を説明
④店員さんに携行缶へガソリンを入れてもらって購入 
という流れです。

私はこの携行缶を使っています。エア抜きもついていて使いやすいです。

使用、保管する時の注意
揮発性が非常に高いので少し離れていても火があると引火します。タバコなど火の取り扱いには十分注意しましょう。保管場所も風通しが良い日陰で保管するようにしましょう。

 

2ストエンジンとオイルの話 まとめ

農業をやり始めて2ストエンジンの燃料や構造について色々調べました。エンジンよりキャブレターの故障、不具合が多いことやチョークを使ったときキャブレターがどんな動きをするのかなどとても面白いです。構造が分かればすごくシンプルなのに上手く出来ている事に感心します。私の場合は農機具の修理からでしたがバイクや車を好きな人の気持ちが分かりました。これからも道具を大切に修理や整備をしながら使いたいと思います。

 

 

 

 

 

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