前回オピネルをおすすめする理由を書いた時にオピネルは水気に弱いと書きましたが少し加工をする事で快適に使用出来ますのでその方法を紹介したいと思います。オピネルを加工する中で一番難しいのが分解する行程です。分解するのが難しくて困った方もおられるのではないでしょうか??私はオピネルを2本持っていますが2本とも紹介する方法で分解出来ているので参考にしてもらえればと思います。
※ただし公式には分解してメンテナンスする事は推奨されていないそうなんで自己責任でお願いします。
オピネルを分解する
オピネルを分解する前に気をつけて頂きたいのはナイフを良く乾燥させるという事です。オピネルの柄の部分の木材に水気があると木が膨張してピンがかなり抜けにくいので分解する時はよく乾燥させてから作業をしてください。
オピネルを分解するにはまずビロブロックを外します。ロックをしたまま強引に刃を出すと外れますが少し強引なので別の方法を紹介します。
ロックを外した状態にして隙間にラジオペンチの先を入れ左右に開くと上からスポッと抜けます。ここから少し大変です。
ビロブロックを外したオピネルの構造はこんな感じなってます。断面を想像してください。黒い部分が刃と柄を留めているピンです。両方が釘の頭のようになっておりピンが抜けないようになっています。
分解するにはどちらかの頭の部分をヤスリで削らないとピンが抜けません。よく見るとどちらかが片方頭が小さいので小さい方の頭を削ります。
内側のカバーは結構厚いので多めに削って大丈夫です。
これは外れたあとのカバーですがこれぐらい削らないとピンは抜けないです。私は100円のヤスリしかないのでちまちま削っています。
ある程度削ったらこの目打ちのような工具で削ったピンを押し出します。目打ちはホームセンターなどで500円くらいです。硬いのでハンマーで叩かないと出ないです。万力があれば柄を固定出来るのですが持ってないので柄が丸くかなり叩きにくいです。
こんな感じで固定しています。タオルやダイソーで買った固定具でなんとか固定して叩きます。固定具はダイソーで200円でした^^
少し反対からピンが出たらラジオペンチで首の部分を掴みテコを使いピンを引き抜きます。
ピンが抜けたら内側の金具も外します。この金具は手で簡単に外れます。もし外れなかったらビロブロックと同じ手順で外すといいです。
柄の部分を加工する
分解が出来れば柄の加工は難しくありません。刃を留めている部分をヤスリで削り濡れても刃を出しやすくします。
この部分の木が膨張して刃が出しにくくなるのでヤスリやサンドペーパーなどで少しずつ削り刃を出しやすくします。
ある程度削ったら刃を入れてみて出やすくなったか確認しましょう!刃を固定する部分なのでやり過ぎてグラグラにならないように注意して下さい。
柄の部分に仕上げをしよう!
柄のヤスリがけが終わったら仕上げをします。仕上げには亜麻仁油を使用します。オリーブオイルでもいいという方もいますが私は乾性油である亜麻仁油をお勧めします!
仕上げに亜麻仁油を使う理由
乾性油とは空気中で徐々に酸化して固まる油のことです。乾燥させると酸素反応して固まります。固まる事でヤスリで削った部分に薄い皮膜を作り水に濡れても木が膨張しにくくなります。防水効果があるんです!
亜麻仁油には防水効果の他に防カビ、防腐効果もあるのでオピネルの柄に使用するのにぴったりです。自然の植物から取れる油なのでもし口に入っても安心です。亜麻仁油は安心して使えるフィニッシュオイルですが定期的に塗り直す必要があるのでナイフの使用回数にもよりますが1年に1度は塗り直す方がいいかと思います。
あまり売ってないですがスーパーなどにある食用の物でも大丈夫です。
袋に柄と亜麻仁油を入れ1日漬け込みます笑
その後袋から取り出しある程度油をきったら1〜2日乾燥させます。
これで柄の部分の加工は完成です!
本当は柄の仕上げをしている間に刃を研ぐのですが刃のメンテナンスは書く事が多いのでまた次の記事で詳しく書きたいと思います。
組み立てて完成!
亜麻仁油が完全に乾燥したら組み立てをします。分解した逆の順番に組み立てていきます。柄に鉄のカバーを付けたらハンマーでピンを少しずつ打ち込み刃は危ないので畳んだ状態でうまく柄に固定します。ピンが抜けないようにしっかり打ち込んで下さい。
ビロブロックは上下間違わないように上からはめゴムハンマーなどで叩けば入ります。
オピネルはメンテナンスに手間がかかりますが
オピネルはメンテナンスに手間と時間がかかりますがそれだけ愛着が湧いてきます。それに一生懸命メンテしたナイフは次のキャンプの楽しみ一つです。
もしオピネルをお持ちの方がおられましたらメンテナンスしてみてください!皆さんもオピネルで楽しいキャンプLifeを!!
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