父親が「大腸がん」になった話

雑記

私の仕事は病院で検査する仕事なのですが先日、仕事帰りに実家に寄ると両親が夫婦喧嘩してました。喧嘩自体はよくある事で両親をなだめようと話を聞く事にしました。

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喧嘩の原因は父の健康診断の結果

母に話を聞くと父が健康診断の結果を放置していたとの事。血圧が高い事は知っていましたが他にも?と健康診断の結果をみると便潜血(+)。

父に「陽性やんか」というと「いつもや、痔あるからな」。

ん??いつも!!「ちょっと待って去年の健康診断はどこ!?」

見てみると去年の健康診断も便潜血が陽性。くそ!いつも身体に異常があったら連絡してくる両親なので安心していた…次の日、健康診断の結果を持たせ実家の最寄りの消化器内科を強制的に受診させた。そして大腸内視鏡検査を予約。「こんな大袈裟な検査なんかいらん」と文句言ってる父親をなだめて母と強引に検査予定日を決めちゃう作戦決行。

検査後、父は麻酔が効いてるので病室へ私と母が先生から説明を聞きます。「ポリープを2つ切除しました。その他に一つポリープより大きな隆起性病変があります」との事。「悪性ですか?」と聞くと先生は「病理組織の結果次第では悪性の可能性もあります。ですが幸い内視鏡手術で切除出来そうです」と。進行がんを疑う場合は内視鏡手術の適応はないので「とりあえず良かったぁ。」大きさは3cmほど。その後、父は入院しESD(内視鏡的粘膜剥離術)が行われました。退院してからは元気に過ごしています。

 

大腸がん

大腸がんは近年非常に多くなってきていると言われています。厚生労働省が今年の1月に発表した資料によると2016年で日本人に一番多かったのは大腸がん。健康診断で便潜血検査で陽性になったうちの2、3%で大腸がんが見つかると言います。私の父のように痔だからと自分で判断して進行がんになってしまうケースもあるので便潜血で陽性が出た場合は大腸内視鏡検査を受ける事をおすすめします

今回父が最初の内視鏡検査で切除したポリープ。実は大腸ポリープは腺腫とよばれるものが多く放っておくと癌化する恐れがあります。一度でもポリープが出来た事がある人は出来やすい体質なので定期的に大腸内視鏡検査を受ける必要があります。という事で父の健康管理は私の管理下に置かれ定期的に内視鏡検査を受ける事を約束させました。

 

切除した組織の検査結果を聞きに行く

1週間後再び私は父と母を連れ組織検査の結果を聞きに病院へ。父が切除した組織は一部がんが検出されたものの、がん及び腫瘍はすべて切除出来たとの事でした。定期的な検査は必要なものの抗がん剤や追加の治療は必要ないとの事でした。父は少し反省した様子です。

 

家族の健康を守るのは家族

今回はギリギリで大きな手術にもならず数日の入院で済みましたが父は「大腸がん」になりました。あの時、父と母の喧嘩に出くわさなかったらと思うとゾっとします。大手術になったり数年で亡くなってた可能性もあります。父くらいの年代の60〜70代の方が「俺は若い時から病院なんて1回も来た事ない」と自慢気に言ってる事を聞いた事があります。「健診は大事ですよ」とはいうものの他人の私が言っても健診には行きそうにないですよね。また医療関係者の立場としてもそれ以上は本人と家族の希望に任せるしかないのが現状です。もし私と同じ年代の方がこれを読んだら一度ご両親の健康状態を気にしてあげてください。今回はキャンプ関係ないですが父が元気で良かったなという話です。

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