先日笠置キャンプ場でソロキャンプに行ってきました!そこで煙突が詰まり煙が逆流して一酸化炭素中毒になりかけたのでその時の様子を説明したいと思います。
薪ストーブの構造
薪ストーブの構造はとても単純ですが石油ストーブやガスストーブに比べ一酸化炭素中毒になりにくい構造になっています。
空気穴から空気を取り入れ燃焼しその時に出た煙や二酸化炭素、一酸化炭素などは上昇気流に乗り煙突から排出されます。煙突がある事で熱のみがテント内で放出される仕組みになっています。
一方石油ストーブやガスストーブは燃焼した時、熱と同時に二酸化炭素なども室内に放出されます。石油ストーブ、ガスストーブには完全燃焼と不完全燃焼があります。完全燃焼時には発生する熱、二酸化炭素や水が発生します。
長く使うと室内の酸素濃度が低下し不完全燃焼が起こります。その時に一酸化炭素が生成されるのです。煙突がないためそのまま室内に一酸化炭素も室内に放出されます。
薪ストーブでペレットと使用する
今回はいつも薪を買っている薪屋さんがおやすみだったのでホームセンターでペレットと購入してキャンプへ向かいました。私が購入したのは家の薪ストーブや猫のトイレなどでよく使用される木質ペレットというものです。
木質ペレット(もくしつペレット)は、丸太、樹皮、枝葉や製材時に発生する端材などを一たん顆粒状に破砕し、それを小粒の棒状に圧縮成型した固形燃料
夕方からストーブに火を入れまずは1束だけ持って行ってた杉の薪で火をつけ安定させてからペレットを入れました。
安定してよく燃えてくれました。薪と違い細かいので入れやすいですし、燃料を小まめに入れないといけないですがその分ストーブは一定の温度で燃えてくれていたと思います。
薪ストーブがあるとテントの中で料理出来るのがありがたいです。
薪ストーブはアルミ鍋系の料理に向いています。乗せるだけその上間違いなく美味いです。やっぱりシメは炭水化物ですね!
薪ストーブの一酸化炭素中毒
ご飯を食べ終わり熱燗で身体が温まったら寝ようと思っていたころ、急に薪ストーブから煙が逆流してきました!
薪ストーブの隙間から煙が逆流してきてるのが分かると思います。
はじめは風の影響かと思い様子をみていたんですが
テント内に煙が充満してきました。
一酸化炭素警報機も反応し始めました!
これはヤバいと思いテントの入り口を解放し外へ出てみました。すると煙がほとんど出ていないではないか!とりあえずテントを解放したまま薪ストーブの火が落ちるのを待ちました。
薪ストーブで煙が逆流してくる3つの原因
煙突が短い
薪ストーブの煙突は横の長さ1に対し縦の長さが2以上ないと煙が逆流する可能性があるという事です。私の場合テントの高さとほぼ同じ高さなので横が30cmに対し縦が280cmあります。
正常に機能していればまず逆流することは考えられません。
風が強く煙突の先から風が吹き込んでくる
私の使っているちびストーブ3ですが先端の傘の形状は上を向いているし、煙突が280cmなので台風でもないかぎり風が薪ストーブの本体まで吹き込んでくることはないと思います。
煙突が詰まる
煙突がススや燃料で詰まる事があります。今回もどこかが詰まって排気出来ていないのが原因だと考えました。
まずは消火して熱が取れるのを待ちます。燃料で煙突の入り口が詰まったのかと思い手を入れてみましたが煙突の入り口は詰まっている感じはなさそうです。というかちびストーブには中子(なかご)が付いていて煙突の入り口が詰まることは無さそうです。
なかごは火の粉が煙突から飛び出ないように付いていると思っていましたが燃料で煙突を塞ぐのも防止するために付いていると思われます。となればあとは傘!長い棒を拾ってきて傘を外すとススがびっしり!出口の目が全部詰まっていました。
薪を使用していた時は傘の目が詰まることは全く無かったのでペレットを使用することでいつもより詰まりやすいススが出た事が原因だと思います。
薪ストーブをテントで使う時の注意事項
一酸化炭素中毒
今回は一酸化炭素濃度が上昇し一酸化炭素中毒になりそうになりました。やはり一酸化炭素警報機は必須だと思います。
テントで薪ストーブを使う上でもう1つ注意事項があります。
テントが燃える
先日のキャンプでもう1つ問題が起こりました。それは…煙突ガードを忘れて行きました^^;煙突ガードを忘れてしまい今回はテントにインストール出来ないかと思いました、そうそう簡単に断熱材なんか無いしどうしようかと思いましたがバーベキュー用に持って行っていた100均の網を利用して即席で煙突ガードを作成しました。
そうです!空気こそが最高の断熱材なのです。ダウンがなぜ暖かいのかというと身体の周りに空気層を作り熱を逃げないような作りになっているのです。
今回はバーベキュー網を円柱状に曲げカラビナで煙突に取り付けクリップで煙突の周りに空気層を作りました。長さ的に少し心配でしたがギリギリ設置する事が出来ました!
これで本来の煙突ガードと変わらない性能で幕避け出来ていたのでテントに薪ストーブのインストールをお考えの方は煙突の周りに空気層を作る事を考えて計画すると上手くいくと思います。
薪ストーブで一酸化炭素中毒になりかけた!まとめ
今回薪ストーブを使い始めてはじめて一酸化炭素警報機が反応しました^^;煙が逆流する事も想定して薪ストーブを準備して今まで上手くいっていましたが煙突が詰まるとこんなに急に煙が逆流するのかとびっくりしました。
私の使っている警報機はこちら!感度がよく安くてとてもおすすめ!
警報機の紹介をしている記事はこちら
大丈夫だろうという思いで一酸化炭素警報機を準備しなかったり寝ている間に煙突が詰まっていたらもしかすると一酸化炭素中毒で命を落としていたかも知れません。
家とは違いやはりキャンプは危ないものです。十分に安全マージンを取りキャンプをする事が大事です。テント内で暖房を使用する際には絶対に一酸化炭素警報機の準備お願いします。
YouTubeに今回のキャンプの動画あげています。良かったらみてください。
前半
後半
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2020年2月7日追記
通常の薪ストーブでペレットは使えない
通常ペレットを使用する場合ペレットストーブを購入し使用するそうです。
薪ストーブとの違いは気密性。気密性が無いとペレットが上手く燃焼せず水滴やススが生じるとの事でした。今回傘が詰まった原因は通常の薪ストーブでペレットを使用した事が原因では無いでしょうか?
薪ストーブは薪のみを使用するようにしましょう!
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