【体験談】裁判員候補者に選ばれた件

雑記

2020年末に裁判所から裁判員候補者を選ぶので質問にお答えくださいという感じの質問票が来ていました。質問票はすぐに回答して送りましたが送った事もすっかり忘れた2021年1月の終わり。裁判所から大きな封筒が届きました。

前に数千人の中から数人選ばれるとどこかで読んだ事があったので質問票の返事を出した時は当たるわけないわと完全に記憶から消し去っておりました。封筒をみても「裁判所からなんの用なんだ??」と思って開けて見るとなんと

裁判員等選任手続きのお知らせの文字が。。。

うそやろ?あっ!年末に質問票に回答したわ…

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裁判員候補者になると

裁判員等選任手続き期日のお知らせという書類一式が封筒に入って届きます。中には

●裁判員選任手続き期日のお知らせ
●裁判員制度とは(冊子)
●質問票
●質問票の書き方
●裁判所の案内
●振込口座届出書
●振込口座届出書の書き方
●裁判員候補者に選ばれた方々へ
●裁判員候補者の雇用主、上司の皆様へ
●小さなお子様がいらっしゃる裁判員候補者の方へ
●介護が必要なご家族がいらっしゃる裁判員候補者の方へ
●その他(返信用封筒などなど)

が入っています。各裁判所で入っている内容は違うかも知れませんが私に来た封筒には上記の書類が同封されていました。

まず裁判員選任手続き期日のお知らせには

当裁判所で審理を行う刑事事件について裁判員及び補充裁判員を選任する手続きを行いますので
令和○○年○○月○○日 午前○○時○○分に裁判所 裁判員候補者待合室までお越しください。

なお、あなたが裁判員に選任された場合には令和○○年○○月○○日から令和○○年○○月○○日までのうち、公判などの手続きが予定されているので次の全ての日に裁判員または補充裁判員として参加して頂くことになります。

令和○○年○○月○○日 令和○○年○○月○○日 令和○○年○○月○○日 令和○○年○○月○○日

と選任手続きの日と裁判の日が書かれた用紙が書かれています。これを読む限りでは【裁判員に選ばれました。最初の日は選任の手続きでその後数日間裁判に出てください】という事かなと思ってしまいます。「うわぁ、大変そうだけど選ばれた限り何事も経験やしちゃんと裁判員としての仕事をしよう」と思っておりました。

ですがまだなんです!

裁判員候補者に選ばれた方々への書類には

○あなたはこのたびは具体的な事件の裁判員候補者に選ばれました。
○あなたを含む裁判員候補者の中から最終的に6人の裁判員が選ばれます。

ん?ええ!?手続きに行くのにまだ選ばれてる訳ではないの??

そうなんです、この時はまだ候補者の1人なだけで裁判員として決定しているのではないのです。でも選ばれちゃうと裁判に出ないとダメというwwいつ決定してくれるんや?と調べてみると選任手続きの日に抽選で決定するとの事…私の場合、決定してから3日後に裁判が始まる予定です。

最初に思ったのは仕事どうすんねん…はっきり仕事に来れるかどうかも分からんヤツ要りませんよね?つーか絶対要らんww

なんて鬼畜な制度でしょう!選ぶかどうか分からんけど予定は空けとけって事ですか?このご時世、予定も立たない人に誰が仕事くれますか??民間企業って何か知ってます??裁判員として裁判に出ると日当が支給されますと記載はあるものの予定空けて選ばれなかった人はその間収入どうするんですか?

とりあえず「明日上司になんて報告するかなぁ…」大企業なら人数も多いし前例もありそういう時のワークフローがあるかも知れませんが田舎の一民間病院の就業規則に裁判員制度に選ばれた時の決まり事なんてありません…

 

裁判員候補者に選ばれた時の仕事

次の日、上司と職場に報告しました。報告には裁判員任期手続き期日のお知らせ裁判員候補者の雇用主、上司の皆様へという2枚を提出しました。

裁判員候補者の雇用主、上司の皆様への内容は「裁判員に休みを取らせるのは労働基準法で決まってるので休みを取らせてくださいね」という内容。

 

裁判員候補者に選ばれたので来月○○日から○○日までお休み頂きたいのですが。

上司
上司

分かりました。病院へ報告してみます。

ですが完全に裁判員に決定した訳ではなくて分かるのは○○日なんです。

上司
上司

え?そんな直前じゃないと分からないんですか?1ヶ月前にははっきりしてもらわないとシフトが組めないです。

ですよねー…

上司
上司

日程が決定してればいいけど。休みが必要なのかどうか分からない状況で休みをもらえるのかどうか…一度、総務部に相談してみます。

裁判員で休みが必要な日の説明を本人からするのでどんどんややこしい事になります。会社としても「なぜそんなギリギリまで日程が決定出来ないのか?」を上司を挟んでこちらに聞くし、私も事件の概要などは裁判の直前にしか明かせないからじゃないですか?と私が決めた訳じゃないので明確な答えが出来ないし。

すったもんだありましたが特別休暇(裁判員制度の間、給料は出せないけど休みはあげるよ)という形で休みをもらえるようになりました。「え?これ選ばれなかったらキャンプ行っていいかなぁ?」なんてアホな事を思ってましたがよく考えると選ばれても減るけど 選ばれなかったらもっと給料減るやん!どんだけ減るんやろ、嫁怒るやろなぁ(T_T) 選ばれて給料が減るなら仕方ないけど選ばれてもないのに給料を減るってなんか納得いかない。

それも含めて仕方のない制度だと割り切るしかないのかも知れませんがそもそも国民に裁判へ興味を持ってもらうための制度ということを考えて民間企業で働く人の現状も理解して欲しいところです。想定出来る範囲だと思うんですけどねー。

 

裁判員選任手続き当日

当日、朝指定の時間までに裁判所に到着。到着すると裁判所の職員さんに裁判員候補者待合室に案内されます。

待合はキャパ100人は入りそうな大きな講義室のような場所でコロナ渦という事もあり隣の人とは離れた席に1人づつ案内されます。席には事件の概要が書かれた用紙、質問票、当日の予定が書かれた用紙が置かれていて予定の時間から裁判所の職員さんから案内が入ります。

裁判員候補者は私の時は整理番号から考えて35人くらいおられました。その中裁判員6名 補充裁判員2名から選ばれるようでした。当日の予定や事件の概要は全て回収されたので記憶にある範囲で流れを書くと

1.挨拶と当日の予定、流れの説明
2.事件の説明と質問票の記入
3.裁判長、検察官、弁護士の挨拶
4.裁判長、検察官、弁護士からの質問
5.個別質問
6.裁判員、補充裁判員の発表
7.解散

まずは挨拶と当日の予定が説明されます。その後、事件の概要を口頭でも説明があり事件の内容を確認後、事件に関わりがないか?などの質問票に回答をして提出します。

質問票はそのまま回収され裁判員、補充裁判員を抽選する前に確認をされているのではと思います。

次に裁判長や検察官、弁護士が入室され裁判員候補者の我々に質問をされ集まった裁判員候補者の質問などにも回答して頂けます。個人的な事柄などが含まれる場合はそのあとの個別質問の時間に個室に呼ばれ質問をされたり逆に質問をする事も出来ます。

質問票を確認したり個別質問時間の合間に休憩などをはさみ最終的に裁判員、補充裁判員の発表があります。

結局私は裁判員には選ばれず昼過ぎに解散という流れで終了です、35人中8人ですもんね、確率的には22%です。もう少し候補にする人数を厳選出来ないのでしょうか?結局職場の病院に選ばれませんでしたと報告したところコロナ渦という事もあり残りの休みは仕事に出て来てくださいと言われ仕事になりました。

解散前に「選ばれなかった方は半日分の日当が支給されます」とアナウンスが!来たのは半日やけどこっちは1日仕事潰して予定開けとんねん!

 

最後に裁判員候補者の選ばれて

最終的には裁判員には選ばれませんでしたが少なからず裁判員制度について調べたり冊子に目を通したり勉強するいい機会になったなぁと思う反面、もう少し民間企業で働く人の現状も考慮してもらえると気持ちよく協力出来るんだけどなぁという印象でした。私はどちらかというと裁判員やってみたかったですね。実際の裁判を経験できるなんてなかなか無いですもん。

ここで感想を書く事も今後、裁判員候補者に選ばれた方の参考になればと思います。

 

 

コメント

  1. あほう たろう より:

    あなたは阿保です、
    「俺様・裁判官は偉いんだから、よく見とけよ」
    なんてほざいている奴らの相手をすることは無益です。
    完全に無視することが正解です。

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