キャンプの燃料問題を解決したい その4【ペール缶で炭焼き】

雑記

このシリーズもその4まで来ました。1〜3までの流れを簡単に

家の近所で木を切っている人に声をかけたら大量にもらえる事に、薪にしようと道具や必要な機材を揃え硬い広葉樹に悪戦苦闘しながらもなんとか薪になったところです。そこで今回は炭を作りたいと思います!マイクラでも木を切って木炭を作りますよね?今回は木を炭にしようと炭焼きに挑戦しました。結論からいうとめちゃくちゃ苦労しました笑 なかなか炭にならないんです。それでも解決方法はあるものでなんとか炭にする事が出来たのでその方法を紹介します。

 

 

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木はどうなれば炭になるのか?

通常木は燃えると炎がつき燃え尽きると灰になってしまい炭という状態にはなりません。じゃ木に含まれている炭素はどこに行ったんだろう??

これ見覚えないですか?中学の時に習った一番簡単な化学式です。炭素が酸素を結びつき二酸化炭素になります。中学の時へーそうなんだと何も考えずに記号だけで覚えた化学式これが炭を作るのに重要な要素の1つなんです。木が燃える時に空気を遮断すればCはO2と結び付けずCだけが残ります。これが炭なのです。

すなわち空気に触れないように密封したまま熱を加えてやれば炭になるという事です!

 

ペール缶炭焼き第1弾

ペール缶という塗料や潤滑油が入っている鋼鉄製の容器があります、友達の会社で使用後のペール缶がたくさん出るらしいのでそれをもらいました。早速やってみます。薪割りで出た端材を燃料と原料に炭作りをやっていきたいと思います。

単純にペール缶に木を詰めて下から燃やします。炭作りは時間がかかるイメージなのでとりあえず2時間加熱してみました。

結果はほとんど木のまま一部黒くなっていましたが樹皮部分が炭化しているだけでした。2時間やってまったく炭にならずこれは改良が必要だと思い考えました。もっと熱をかんに使える必要があると思いました。

 

ペール缶炭焼き第2弾

友達にもう1つペール缶をもらいペール缶を2重にかさねて熱を逃さないように工夫しました。

ペール缶の下に穴を空けてそこで火を燃やすようにしました。火が近くなった分熱伝導が良くなり炭が出来やすいのでは?と考えました。
あとは炭が出来る過程で熱分解されガスが出るようなので蓋にドリルで穴を空けました。

加熱すると白い煙が出ます。この状態で4時間火にかけてみました。

途中ふたから出てる白い煙で燻製出来ないかとスモーカーを乗せてみました笑

燻製は出来たのですが炭になったのは1/3ほど…難しい

ここである事に気づきます。この日はチーズを燻製にしたのですが温燻にした状態と同じでした。という事は穴から出ている煙の温度は高くても100℃以下

この方法で下から火で加熱するだけではペール缶の温度が全然上がらないのではないか?

炭にしようとした木材を見ると下の部分は炭化し始めているが上になっていた部分は木のまま。ここで色んな文献を調べたところ

酸素の少ないところでは280℃くらいから急激に 組成分解を始め、二酸化炭素、一酸化炭素、水素、炭化水素がガスと なって揮発し、炭化が進みます。

という一文を見つけました。ペール缶内部の温度を300℃くらいに上げないときれいな炭にはならないと考えました。これに必要なものは火力と保温力。もっと火力を上げその熱を逃さない工夫が必要だと考えました。ここで炭窯の断面図を参考にしたいと思います。

 

実際の炭窯は手前で火をもやし煙突効果で火力を上げ窯の中の温度を上げる構造になっています。私もこれを利用しようと思います。

ペール缶炭焼き第3弾

二重にしたペール缶を地面に埋め煙突をつけて炭窯と似た小さい構造にします。

ペール缶に煙突取り付けました。今回はφ10cm長さは120+45=165cmにしました。本当はもっと煙突を高くする方がいいのですがとりあえずこれで試してみます。

ペール缶のふたの空気穴はサイズを調整出来るようにボルトとナットで固定しどれくらいの大きさがいいのか炭を作りながら検討しました。当初4×10cmの空気穴でしたが穴が大きく灰になる量が多いため検討した結果、空気穴のサイズは2×10cmにするのがちょうどいい思います。ボルトナットで半分ふさぎました。炭にする木の大きさも一定の大きさにし小さくしました。

 

炭にする大きさの木は使いやすい大きさの炭より少し大き目にするだけでいいです。炭になると全体の量は半分くらいになってしまうのでパンパンに入れられるだけ入れます。

木を入れたら土へ埋めます。

二重にしたペール缶の前室部分で火をどんどん燃やします。煙突から真っ白な煙が始めると煙突効果で吸気を確認したらあとは火をみながら吸気孔を狭くしていきます。かなり小さい吸気孔でも煙突効果でどんどん燃えてくれます。このまま2時間くらい燃やすと煙が急に薄くなりほとんど透明に近い煙になります。そうなったら成功!かまどを全部土で埋めてしまいます。土に埋める事で長時間保温され高い温度のまま酸素は供給されない状態になります。あとはそのまま放置。次の日まで待ちます。

次の日ペール缶の中の木は炭になっています。

 

キャンプの燃料問題を解決したい その4【ペール缶で炭焼き】まとめ

大変でしたがなんとかペール缶で炭焼きに成功しました。実際は試行錯誤で5回くらい挑戦しています。ペール缶を炙るだけではなかなか炭にならなかったので煙突をつけ地面に埋める事で簡易的にかまどを作り炭化に成功しました。ただ煙が透明になるまで凄い煙が出るので周囲の迷惑にならないようにしたいと思います。実家の周りが畑と田んぼで良かったです笑

 

 

 

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