キャンプ初心者その16【知ってるようでよく知らない天気】

初心者向けシリーズ

今年は梅雨が長くせっかくの週末なのにキャンプ行けない(´;ω;`)ってなった方も多いんじゃないでしょうか?それと同時に降水確率が30%なのにめっちゃ雨ふるやんって事も経験された方も多いのではないでしょうか?

私も経験があります!では降水確率ってなんなんでしょうか?先日の認定試験で気象学を勉強する機会があったので分かりやすく解説します!

 

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天気予報を知ろう!!

天気予報をみると気温、降水確率、風速、降水量などが記載されています。気温はその地域の大気の温度です。では降水確率とはなんでしょう?

降水確率とは?

予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値で、0、10、20、…、100%で表現する(この間は四捨五入する)。 降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味であり、降水量を予報するものではない。  気象庁ホームページより

予報地域の30%で雨が降るという事ではなく過去のデータより似たような条件から推測して30%の確率で雨がふりそうですという事です。降る量でもなく降る範囲でもなくそのまま30%雨が降るかもって事なんですね!

降水量とは?

降水量とは雨や雪の区別をつけずに単位面積当たりに降った水の量という事になります。降水量(mm)=水の体積(mm³)/降った面積(mm²)になります。分かりやすくいうと1時間に1m×1mの容器に1Lの水が溜まるのが降水量1mmです。正確には降水量1mm〜1.9mmを降水量1mmと表現されます。

天気予報では降り始めから何(mm)や24時間で(mm)などの表現もされるので計測された時間を確認する事も重要です。

では降水量1mmとは実際どれくらいの雨でしょうか?降水量1mmでよく表現されるのは【傘をさしたりささなかったり】という表現です。雨が降っていても傘をさしてる人もいればさしてない人もいる状態が降水量1mmという事でしょう。

キャンプでいえば1mm〜3mmなら雨キャンプとして楽しく過ごせるでしょう。

5mmならタープから出られないくらい、サイトの水はけが悪かったら水たまりが出来、テントが大丈夫かなぁと心配するレベル キャンプ中止も検討しないといけません。

10mmなら土砂降りキャンプは中止した方がいいでしょう!

 

風速とは?

キャンプで最大の敵が風!私も過去に風でテントが折れるという大変な思い出があります。

それからというもの風強いなと思ったら天気予報で風速を確認するようになりました。ではその風速とはなんでしょう?

例えば風速3m/sだとすると1秒間に空気が3m移動したという事になります。単位がm/sだとイメージわきませんが風速27m/sを時速に変換すると100km/hという事になり風速27m/sはとんでもない風だと分かりますね!一般的に風速20m/sを越えると人はたっていられないと言われています。気象庁のホームページに風速と風の強さを表す表がありました。

詳しくはこちら

キャンプなんて風速は10m/sで無理だろうなという事が分かると思います。それに風速というのは平均値なのです。たとえば13時の風速5m/sだったとしましょう。これは10分前の12時50分〜13時00分までの10分間の風の平均値という事になります。最大瞬間風速という言葉を聞いた事があると思います。台風などのニュースをみていると出てくる言葉です。これは風速計測中に一番強く吹いた風を表しています。最大瞬間風速は風速の約1.5〜2倍、時には3倍になると言われています。なので風速5m/sとなると瞬間的に10m/sの風も吹く可能性があるという事です。風速が5m/sは「やべぇ!ペグしっかりうっとかなくっちゃ!」ですね!風速が5m/s以上になってくると中止を検討してもいいかもしれません。

 

キャンプにまつわる風についての豆知識

キャンプ場での大敵は 風!ということでキャンプの時にに役立つ風についての豆知識について書きたいと思います。通常、風は気圧の高い高気圧から気圧の低い低気圧へ向いて吹きます。ですがキャンプ場の環境によっても風向きが変わります。

それが陸風と海風です。夏、キャンプ場が海の近くにあった場合昼と夜では風向きが逆になります。

日中は海が冷たくて陸が熱くなるので陸で温められた風が上空で海に流れ海で冷やされた風が海から陸に流れます。なので陸上では海からの風が吹きやすい環境になります。

夜は陸の温度がさがり海の温度が高くなるので陸側から海に風が吹きやすい環境になります。

次は山でキャンプした場合を考えます。

山の斜面で温められた空気が上昇気流となり下から上へと吹きます。それを谷風といいます。

逆に夜は地表が冷えるので上から下に向け風が吹きます。それを山風といいます。

キャンプ場の環境によっても風向きが変わるので少し頭に入れておくといいと思います。

 

 

簡単に出来るキャンプ場での風対策!

ペグはしっかり打ち込もう!

風が強い日はペグをしっかり打ち込もう!特にタープは非常に風の影響を受けやすいです。料理中にタープが倒壊したら料理もむちゃくちゃです。風が強い日は長い鍛造のペグをしっかり打ち込もう!もちろんテントのガイロープもすべてペグ打ちしましょう!

風が強い日のペグ打ち一工夫

二本打ち込む事で力が分散してペグが抜けにくくなります。

ペグに石を乗せる。これでかなりペグが抜けにくくなります。

無理せずタープ、焚き火は諦めよう!

風が強い日は無理にタープを設営する必要はありません。タープが倒れた時の損害は大きいです。料理がダメになったりポールに付けていたランタンが壊れたりとリスクが高くなります。タープはあきらめてその日のキャンプのスタイルを変えましょう!私はタープを諦めたらすぐにお座敷スタイルに変更します。

焚き火も同じ。風が強いと火力が高くなり火の粉が飛びやすくなります。火の粉が飛んでタープやテントに穴が空くなんて事もあります。自分のギアなら仕方ないですがお隣のテントやタープに…と考えるだけでも恐ろしい。周りの迷惑にもなるので風の強い日の焚き火は無理せず諦めましょう。

 

荷物はまとめて置こう!

荷物も飛ばされる可能性があります。まとめて置く方が風の影響を受けにくく飛ばされる事も少ないです。オートサイトなら荷物を全て出さずに車に置いて置くものあり。寝てる間も飛ばされる可能性がなく安心して眠れます。

 

管理棟で情報収集しよう!!

風が強い時は管理人さんと会話して情報収集するのがおすすめ!風が強い日に管理人さんと「今日は風が強いですね!」と話をしました。すると管理人さんが「この時期は昼間は谷から強いけど夜になるとピタっと止まるよ」と教えてもらいました。管理人さんのいう通り夜は凪の状態になり楽しく焚き火が出来ました。やっぱり管理人さんが一番キャンプ場の事分かってますよね!^^

 

 

今回は天気の話をしました。キャンプはやはり自然の中で楽しむもの。雨や風の影響をモロに受けます。それを楽しみつつキャンプをするのですが時には危険な事もあります。皆さんも怪我などしないように安全にキャンプLifeを楽しめますように!!

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